小学校に入る前に | 幼児期の子どもの力を伸ばすかかわり方

「わが子の持っている力を、伸ばしてあげたい」
お子さまの成長を見守る中で、多くの保護者の方がそう願われるのではないでしょうか。子どもの力は、興味や意欲を受け止め、成長を支える大人とのかかわりの中で育っていきます。

文字が読めた、数が数えられた、一人でできた。目に見える成長はうれしいものです。一方で、その前には、じっと見つめたり、自分なりに考えたり、うまくいかなくてももう一度挑戦したりする時間があります。大人には立ち止まっているように見えても、子どもの中では次の一歩へ向けた準備が進んでいます。その時間をどう受け止めるかが、次の「やってみたい」につながります。

私が以前、子育てセミナーでお伝えしていたのは、「認める・ほめる・待つ・あせらない・比較しない」という5つのかかわりです。今も、子どもたちと向き合ううえで大切にしていることです。

手を貸したほうが良いのか、もう少し待ったほうがよいのか。わが子の成長を願いながら、かかわり方を考える場面は日々訪れます。「待つ」「見守る」とは、すべてを子どもに任せることではありません。手を貸すことも、見守ることも、そのときの子どもの様子に応じた支え方の一つです。

たとえば、初めて取り組むことなら、まず大人がお手本を見せ、次に一緒にやってみます。自分でできそうになったら、少しずつ手を離して見守る。すぐに正解へ導くのではなく、「自分でできた」と感じられるように必要な支えを届けることです。

言葉や数を学ぶ場面では、大人の声かけも子どもが考えるための支えになります。

「全部でいくつ?」「同じ数ずつに分けられるかな?」
大人とのやり取りの中で、目の前のものを数えたり、分けたりする経験を重ねると、言葉と実際の動作が結びつき、数の意味がわかるようになっていきます。

手先を使う経験も、幼児期の大切な学びです。いっしょに紙を折ったり、形を組み合わせたりする中で、形の特徴や違いに気づき、考える力が育ちます。

子どもが気づいたことを話したとき、大人が耳を傾けて言葉を返す。こうした会話の積み重ねで、子どもたちは言葉の意味や使い方を知り、自分の思いを伝える力を身につけていきます。

興味を持つことも、理解が深まるきっかけも、一人ひとりさまざまです。ポラリスの幼児知育クラスでは、お子さまの表情や言葉、手の動きにも目を向けながら、声のかけ方や教材・教具の示し方を工夫し、知的好奇心を育みます。文字を読めることから、言葉の意味を理解することへ。数を唱えることから、数の大きさや関係がわかることへ。見て、触れて、考える経験を重ねながら、言葉や数、形への理解を深め、小学校での学びにつなげていきます。